Obsidianは使えるのか

マークダウン型のメモ帳との認識だったObsidianが最近人気らしいので試してみました。
昔ちょっとだけ使っていたことがあり、その時はあまり使いやすさを感じなかったのでNotionにしていました。

1. Notionと比べて何が違う?そのメリット・デメリット

Notionとの主な違いと、そのメリット・デメリット。

メリット:

  • ローカルファイル管理と高速性: データはクラウドではなくPC内に保存され、プライバシーに優れ、非常に軽快に動作します。AIが直接テキストファイルを読み込めるため、連携も容易です。
  • 無料利用: パーソナル利用であれば、ほぼ全ての機能が無料で利用できます(商用利用は2025年2月まで無料)。
  • 「第二の脳」構築: ノート間の強力な双方向リンクとグラフビューにより、情報が有機的に繋がり、思考の関連性を視覚化できます。
  • 圧倒的なカスタマイズ性: 2150種類以上あるコミュニティプラグイン(拡張機能)で、自分だけの最適な環境を構築可能です。
  • オフライン対応: インターネット接続がない環境でも、どこでも作業ができます。

デメリット:

  • 共同作業には不向き: Notionのようなチームでの共同編集や情報共有機能は持ちません。
  • 複数端末での同期設定に工夫が必要: ローカルファイルのため、複数端末でのデータ同期にはDropboxなどのクラウドサービスを利用するか、有料のObsidian Syncを導入する必要があります。
  • 初期設定の学習コスト: 「保管庫(Vault)」の概念やプラグインの導入・設定など、初心者にはやや難易度が高いと感じる場合があります。

2. 生成AIと連携して何ができる?その時連携すべき生成AIは?

生成AI連携でできること:

  • 効率的な文章生成・編集: ブログ記事の草稿、見出しの作成、要約、キャッチコピーの生成など、幅広いテキストコンテンツの作成・調整が可能です。
  • 高度な情報整理・抽出: 複数のノートを参照し、そこから必要な情報を抽出したり、要約したりすることができます。
  • 「Smart Connections」: AIがノートの内容を分析し、潜在的な関連性を持つノートを自動で発見・表示してくれます。
  • ワークフローの自動化: クリップした情報の整理やドラフト作成など、定型的な情報処理ルーティンをAIに任せ、手間を省けます。

推奨AIとプラグイン:

  • Gemini 2.5 Flash: Googleが提供するこのモデルは、無料枠でも高速かつ高精度な要約や情報抽出が可能。「Smart Composer」プラグインを導入し、Google Cloudで取得したAPIキーを設定して連携します。
  • Claude (MCP連携): 特にClaude 3.7 Sonnetのようなモデルは、より高度な文章生成やコンテンツの調整に適しています。Obsidianの「MCP Tools」プラグインを通じてClaude Desktopと連携させると、AIにファイル作成や編集を直接行わせることも可能です。
  • Cursor (AIエディター): Obsidianのローカルファイル管理に特化したAIエディターです。AIエージェント(Claude 3.7、Gemini 2.5 Proなど)を組み合わせて、蓄積した知識からの記事執筆や複雑なワークフロー実行に最適です。

AI連携には、AIモデルのAPIキーの取得と設定が必要です。

3. 複数のPCやiPhone, iPadと連携するコツは?

Obsidianの利点であるローカルファイル管理は、同時に複数端末での連携に工夫が必要であることを意味します。

連携のコツ:

  • クラウドストレージの活用: Obsidianの「保管庫(Vault)」をDropboxやGoogle Drive、Boxといったクラウドストレージサービス内に作成・保存することで、Mac、Windows、iPhone、iPadなど、様々なデバイスから同じノートにアクセスし、自動同期することが可能になります。公式提供の有料同期サービス「Obsidian Sync」も選択肢の一つです。
  • Git連携: プログラマーの方であれば、Gitを使ってObsidianのノートを管理し、変更履歴を残しつつ同期することも可能です(例:3分ごとの自動コミット設定)。
  • モバイル利用の工夫:
    • iPadでの手書き機能が必要な場合は、「TL Draw」プラグインを導入することで、快適な手書き入力が実現します。
    • WebページをObsidianに直接保存したい場合は、「Obsidian Web Clipper」Chrome拡張機能が便利です。
    • 新規ノートの作成場所を「現在のファイルと同じフォルダー」に設定することで、作業中のフォルダーに自動でノートが作成され、整理がしやすくなります。

クラウドストレージでの連携は、試しましたが更新しても、もう一方への反映が安定しておらず使いやすいというレベルのものではありませんでした。
Obsidian Syncは月5ドルなので、まずはGitHubをつかったsyncを試してみようかと思います。

ここにメモを貯めておき、AIをつかってテーマを与えれば文章を書けるようになれば個人的にはつかえるのかなっと思います。
あとはグラフビュー、これが普通のタグと違ってどれだけ使えると感じられるか。

もう少し使い込んでみて、次の機会に報告させていただきます。

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